野郎共!!待たせたな!!
KANDWA通算600作品記念作品・「*ハロー、プラネット。」三部作
が堂々完成したぞ!!!
その上「全編」は再生数3390(ささくれ)OVER、☆5700OVERの大快挙!!!
アリガトーガトー。
それでは、この聖夜に「*ハロー、プラネット。」メモの前編までの解説をしよう!!
「*ハロー、プラネット。」とは
「ささくれP(sasakure.UK)」氏によるボーカロイド曲&動画4部作、「終末シリーズ」
の時系列上最終作に当たる作品。
戦争によって崩壊に向かう(崩壊した後の)世界の、4人のヒロイン(ボーカロイド)の想いを歌い上げた物語。
- 終末の始まり、日常が歪む中伝えられなかった想いを世界中に伝えようとした少女の物語、「しゅうまつがやってくる!」(鏡音リン)
- 世界中に拡大する戦争の中、「秩序」を裏切らないと最後まで戦い続けた者達の物語、「ぼくらの16bit戦争」(めぐっぽいど)
- 崩壊した世界の中、既に亡き大切な人の亡骸の前で終わらない歌を歌い続けるロボットの物語、「ワンダーラスト」(巡音ルカ)
…そして、崩壊した世界で大切な「キミ」を探すもう一人の少女型ロボット(初音ミク)の物語、
それが「*ハロー、プラネット。」となります。
「*ハロー、プラネット。」は「初音ミク Project DIVA」のDLCの一環として
ミニゲームとしてアクションゲーム化され、
世界観の掘り下げや「ワンダーラスト」との関連が明らかになるもう一つのエンディングが搭載されています。
今回のうごメモ版では、ささくれPによるオリジナル版の動画のほか
前回のダイアリーでも紹介した「ブラザーP」による3DPV版、
PSP用ソフト「初音ミク Project DIVA extend」に収録されたPVを参考にし
「白黒ゲームボーイ版『*ハロー、プラネット。』」というイメージで独自にアレンジしたものになっています。
なお、ブラザーPは「*ハロー、プラネット。」とシリーズの中でも関連の深い「ワンダーラスト」もアレンジPVを作成しており
「*ハロー、プラネット。」のアレンジPVにも関連している部分があるのでこっそり紹介しておきます。
Q&Aとか
Q:初音ミク?
A:初音ミクです。
「初音ミク Project DIVA extend」にて、「*ハロー、プラネット。」用に
ささくれPが直々にデザインした「Hello world.」衣装が元になっています。
Q:600作品記念?表示は598作品だけど?
A:削除・非公開にされたメモも含めて600作品です。
特に1作品、削除されたにせよ作品として外せないものもありまして…。
Q:赤や青は使わないの?手抜きなの?
A:「白黒ゲームボーイ版*ハロー、プラネット。」を意識して作ったので
あえて白黒です。2P PLAYがないのもそのためです。
Q:2番が丸ごとカットされてるんだけど?
A:仕様です。
「初音ミク Project DIVA」のリズムゲーム用に短縮&アレンジされた
「I.M. PLSE-EDIT」を音源として使用しています。
歌詞の解説
上記3つの動画と私のうごメモをそれぞれオリジナル版、ブラザー版、DIVA版、KANDWA版と表記し
それぞれ比較しつつ解説したいと思います。
☆タイトル画面
★オリジナル版
ファミコンゲームを意識したタイトル画面。
最初の「ブツッ」という音はファミコンのスイッチを入れた音か。
「ワンダーラスト」でも、最初に同様の音がなる。
★ブラザー版
最初に降ってくる宝石は、ブラザー版「ワンダーラスト」でルカに託されたブローチ。
★DIVA版
ロゴの下のハート5つはオリジナル版のライフ表示。
冒頭に映る星はボロボロになった地球。
その上を横切るのが(後述するが)世界の崩壊の元凶となった宇宙ステーションか。
★KANDWA版
ゲームボーイ版を意識して、白黒になっただけでなく一人用になった。
再生時間の都合上前後編に分けたので、「はじめから」「つづきから」
の表記によってよりゲーム感覚を増している。
☆シェルターのおと ひとりめがさめた ピピピピ とくにいじょうないようだ
☆ポストのなかは きっとカラッポだ うえきばちのめ きょうもでてこないや
★オリジナル版
ミク一人だけのシェルターのなか、ミクは一人目を覚ます。
頭部のアンテナで周囲の状況を確認する。(ここでミクがロボットであることが明示される。)
ポストの中を確認するが、既に世界は崩壊しているので手紙は届かない。
ミクは大切な植木鉢に水をあげ続けるが…
★ブラザー版
基本的にオリジナルに準拠しているが、3Dになったことで演出が強化された。
ポストが瞬きしたりミクと一緒に落胆したり表情豊かになっている。
★DIVA版
シェルターの中がかなり近未来的になっており、ポストも電子化されている(笑)。
ミクは植木鉢に水をやらない。
★KANDWA版
オリジナル版とDIVA版の要素を組み合わせた形となっている。
ポストはオリジナル版に準拠している。
☆やさしい あおぞら おっこちて しずか しずかな ほしになる
★オリジナル版
オリジナル版では、世界が崩壊した原因が「核戦争」であることが
DLCミニゲーム版で明らかになっている。
ミニゲーム版では、世界中で行われた核攻撃を「空が落ちてきた」と表現している。
★ブラザー版
空が落ち、地球が色あせていく姿が3Dで鮮明に描かれている。
★DIVA版
「キミ」からもらった植木鉢を手に踊るミク(笑)。しかし遠方で爆発が起こり
「キミ」はミクの手を引いて走り、ミクだけをシェルターに退避させるが、…
★KANDWA版
ここはDIVA版に準拠しつつ、「キミ」のデザインをオリジナル版に準拠している。
「キミ」が植木鉢に水をあげているシーンを入れたことで、植木鉢が
「キミ」からミクに受け継がれたものであることが分かるようになっている。
☆つなぐつながる ユメとメトロジカ まわるまわるよ ミチのエントロピカ
☆イエスか ノーか フシギのコトバニカ マエか ウシロか すすめテクノポリカ
★オリジナル版
ささくれPによる造語。氏の楽曲「ニジイロ*アドベンチュア」でも同様の造語が多く見られる。
メトロジカ=メトロジー+ica
エントロピカ=エントロピー+ica
コトバニカ=言葉+nica
テクノポリカ=テクノポリス+ica
「マエか ウシロか」とは、「技術の進歩」「原始への回帰」を意味しているのか。
進歩と回帰、人類が選んだ道とその結末は…
★ブラザー版
「つなぐつながる〜」で白い線に巻き付く緑の線は、「キミ」とミクを表すものか。
「イエスかノーか〜」では様々な言葉が流れ、中でも「大罪」「歴史」の単語が目を引く。
「マエか ウシロか〜」では、「技術の進歩」「原始への回帰」を意味する「電球」「焚き火」が描かれ、歌詞の考察が生かされている。
★DIVA版
DIVA版の「I.M. PLSE-EDIT」では、「エントロピカ」「コトバニカ」の歌詞が省略されている。
「キミ」の手がかりを探してシェルターのコンソールを起動させたミク。
途中「キミ」以外の生存者と思われる通信が入るが…
★KANDWA版
ここはDIVA版準拠。音源もDIVA版準拠なので「エントロピカ」「コトバニカ」省略。
ミクが調べているコンソールに「減少する人口の中、ただ一人生き残りがいる」
事を示す描写が行われている。
☆"まるばつ さかだち おつきさま"
☆キミをキミを さがしにいきたいの たのしいはなし もっとしたいの したいの
★オリジナル版
特に「おつきさま」の場面に考察できそうな点は見当たらない。
月を見上げたミクは、「キミ」との思い出を巡らせ旅立つ決意をする。
★ブラザー版
「すすめテクノポリカ」からシーンがつながっている。
ミクが叫ぶシーンにより、「キミ」への悲痛な思いが伝わってくる。
★DIVA版
シェルター内のある写真を見つめるミク。その写真には
月に向かって光線を放つ宇宙ステーションの姿が写されていた。
「まるばつ さかだち おつきさま」に新しい解釈がなされ、
「まるばつ」→宇宙ステーションの形状、となっている。
どうやらDIVA版の世界崩壊の原因は宇宙ステーションの暴走であり
暴走後の最小の砲撃で月が破壊されてしまったようである。
やがてミクの元に「キミ」からの「I'm waiting for you.」という通信が入りミクは旅立つ決意をする。
★KANDWA版
設定をDIVA版に準拠。宇宙ステーションの暴走と月の消滅を図解してわかりやすくしている。
「キミ」からの通信が入るシーンも健在。
☆ヒトリボッチのベッドに オハヨーハヨー シーラカンスのシッポに オハヨーハヨー
☆スフィンクスのナゾナゾに オハヨーハヨー メモリのなかのキミに オハヨーハヨー
★オリジナル版
大切な植木鉢を頭に乗せ、ついにミクはシェルターを旅立つ。そこには焼き尽くされ、人骨と残骸が転がる荒野が広がっていた。
「シーラカンスのシッポ」は、人骨を見たことがないミクが人骨を見て表現した言葉ではないかと言われている。
スフィンクスが唐突に登場する「スフィンクスのナゾナゾ」は、「朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足の生き物は何か」というものであり
答えは「人間(人の一生を一日になぞらえたもの。朝(赤子)→昼(成人)→夜(老人) 老人が3本足なのは杖をつくから)」
「メモリのなかのキミ」で映るのはミクのヘッドセット。ここにミクの記憶容量が内蔵されているらしく
本来、外してはいけないものだと思われる。
★ブラザー版
基本的にオリジナルに準拠しており、歩くミクのグラフィックもオリジナル版に近くなっている。
人骨を突っつくシーンは、「シーラカンスのシッポ」の考察が生かされているのか。
やはり唐突にスフィンクスが出現するが、「メモリのなかのキミ」を頼りに
ナゾナゾの答え「HUMAN(人間)」を導き出すシーンが面白い。
★DIVA版
大切な植木鉢を抱え、ミクはシェルターから旅立つ。
焼け落ちた街を見送るシーンがあるが、スフィンクスは登場しない。
辿り着いた廃墟では、雨が降ってくるシーンがある。「ガレキのあめだま(後述)」か?
★KANDWA版
「シーラカンスのシッポ〜」まではオリジナル版に準拠しているが
「スフィンクス」に新しい解釈を行なっている。
スフィンクスの正体は「第6飛行場」の入口となっており、平和だった頃
ミクと「キミ」がこの飛行場の飛行ユニットを使って遊んでいたという設定。
「スフィンクスのナゾナゾ」は飛行場に入るためのパスワードであり、
「メモリのなかのキミ」の記憶を頼りにパスワードを導き出す。
そのパスワードが「HUMAN」であり、ブラザー版PVとも展開がリンクしている。
そして、前編メモはミクが飛行場に入って飛行ユニットで飛び立つシーンで終了する。
次回予告
次回は2番〜ラストまでの解説を行う予定!!!