「ワールドうごメモギャラリー」で好評だった後、現在Youtube「KANDWAのうごメモチャンネル」にて
毎週月曜〜金曜日夜19:00に連載公開されている「ナビス」シリーズの今週のコメンタリー記事です。
※コメンタリーには各話のネタバレが含まれる場合がありますので、心配な方は先に動画の方を閲覧していただくことを強くオススメします。
「ナビス」第1シリーズだけを観るなら→【こちら】
ナビス2 #21「独裁」
【ナビス文明編】
2021年も三ヶ日が終わり、「ナビス2」の更新も再開されました。
今回ついに、前回その存在がほのめかされた「ナビス文明の支配者」が登場します。
ペットボトルのキャップを王冠代わりに、空き缶かなにかを加工して作られたと思われる玉座にふんぞり返る姿はまさに「暴君」。
その暴君の前で、善良なナビスが何かをやめさせようと必至で懇願しているようですが、
暴君………… 「皇帝ナビス」が非常にも指差しで号令をかけると…………!!!
そして今宵も、誰にも知られることなく一匹のナビスがプランターに静かに埋葬されていく。
「え~~~~っ!?ナビスがナビスを~~~~~~!??」
と、ワールドうごメモギャラリー連載当時から衝撃の展開だった21話。
そして、ナビス文明を裏から支配するこの「皇帝ナビス」の正体は、もちろん────!!
ナビスたちを飼っている主人公は、未だ何も知らないまま。
果たして皇帝ナビスの存在に気づけるのでしょうか?
そして、皇帝ナビスの目的とは…………。
ナビス2 #22「禁断」
【焼きナス事件!編】
ナビス文明の 独裁者「皇帝ナビス」のことはひとまず置いといて、久しぶりのほのぼの回……
と思いきや、これがナビス文明を揺るがす大事件……「焼きナス事件!編」の始まりとなってしまいます。
主人公が急にナスビが食べたくなり、買って来たところ一匹の大人ナビスが興味を示し、
「これはナスビ!!お前たちの仲間じゃないよ!!」と言ってみると大人ナビスは泣きそうになってしまい、
かわいそうになった主人公はナビスとナスビの禁断の出会いを果たさせてしまいます。
ナスビと対面したナビスは、まるで本当の親友のように大喜び!!
しかし、主人公も食べるためにナスビを買って来たわけで、このままナビスの元に預けておくわけにもいかず………………
先程のナビスが戻ってくると、当然ナスビは姿を消しており、必至の捜索に出ます。
実は設定では、主人公が食事をするキッチンはナビス文明がある部屋とは離れているのですが
ナビスの決死の捜索により、ナビスは普段訪れないキッチンまで足を踏み入れます。
そこでナビスが見たものは、無残にも「焼きナス」にされたナスビの姿だった…………!!!
ナスビとの束の間の思い出と、変わり果てたナスビの姿が交互にフラッシュバックし、ついに大人ナビスは号泣し、走り去ってしまいます。
それに対し主人公は、「どうしちゃったんだろう…… ナビス………。」と、この時点では事の重大さに気づいていないようです。
このラストシーンにより、ワールドうごメモギャラリー連載当時のコメントでは
「この主人公結構どんかんですね」などと散々な言われ方をされてしまいました。
また、ナビスとナスビが抱き合うシーン、よく見るとナビスがナスビを抱えあげたカットでナスビのヘタの部分が切れてしまっていたり、
ワールドうごメモギャラリーではナビスと抱き合うナスビと焼きナスが交互にフラッシュバックするシーンが
点滅規制に引っかかってしまい、点滅を控えた修正版を投稿するなど、曰く付きの回になってしまいました。
Youtube版は修正前のものです。
こうして、「皇帝ナビス」に逆らいさえしなければ平和に暮らせていたナビス達の運命の歯車が、音を立てて軋みはじめました。
かくして、この「焼きナス事件」は、今後の回でも何度もフラッシュバックする重大事件となりました。
ナビス2 #23「亀裂」
【焼きナス事件!編】
ワールドうごメモギャラリー連載時、前回の主人公の「焼きナス事件」への対応に対し
コメントでボロクソに言われたのでそのフォロー兼ねた、「焼きナス事件」直後の話です。
そして、ついにタイトルロゴの「2」に、サブタイトル通りの亀裂が…………!!
「ナビス文明」の発足により、ナビス達の世話をナビス達自身に任せっきりにするようになったことで
広がっていったナビス達と主人公の心の距離。今回は、それが如実に現れる回となります。
1年近くに渡る「ナビス」達との生活の中で、主人公は完全にナビスを「生物」として扱っており、
ただの野菜であるナスビとは完全に別の存在だと思っており、それが前回の「これはナスビ!!お前たちの仲間じゃないよ!!」という台詞につながります。
ですが、ナビス達にとってはそうではなかったようです。ナビス達にとって、鳴きも動きもしなくてもナスビはナビス達と同じ「仲間」でした。
その「仲間」であるナスビを、あろうことかナビスの目の前で食べてしまった主人公。
ここでようやく事の重大さに気づき、ナビス達にちゃんと謝ろうと決意するのでした。
しかし……ナスビが食べられるところを目撃し、落ち込んでいたナビスに他のナビスが話しかけ、人間(=主人公)がナスビを食べていたことを話してしまいます。
その話は、またたく間にナビス達の間で噂になり、人間(=主人公)を信じていたナビス達に大きな衝撃と恐怖を与えるのでした。
そして、その噂は尾ひれがついて「人間(=主人公)が隠れてナビスを食べようとしている」
という話に膨れ上がって、あの「皇帝ナビス」の元へ伝えられるのでした。
ナビス2 #24「演説」
【焼きナス事件!編】
主人公はついにナスビを食べてしまったことの重大さに気づき、ナビス達に土下座までして謝罪した……ことが、冒頭のナレーションで語られます。
このシーン、ちゃんと描写した方がよかったですかね……。
しかし、そんな主人公の必死の謝罪も虚しく、ついに皇帝ナビスが動き出します。
主人公の土下座の後のある夜、皇帝ナビスはナビス達を皇帝ナビスのアジトである押し入れに呼び出し大演説を始めます。
ナビスの言語はわかりませんが、背後に描かれた図解などからおそらくこう言っているのでしょう。
「我々が信じていた人間は、陰で我々ナビスを食べていたのだ!!!我々は……我々自身を守るために!!直ちに人間の手から脱出しなければならない!!!」
もちろん、今までの皇帝ナビスが「粛清」してきたナビス達も、人間が陰で食べていたことにされてしまったことは言うまでもありません。
皇帝ナビスの演説に、「焼きナス事件」以来人間(=主人公)に不信感を抱いていた他のナビス達は絶賛の声を上げて、
ついにナビス達は皇帝ナビスの元に団結します。
もちろん、主人公は何も知らないまま…………!!
そして、運命の歯車は転げ落ちていく…………。
ナビス2 #25「危機」
【ナビスたちの決断編】
悪いことは、常に重なってしまうもので…………。
秋風の吹き抜ける中、新キャラクターが登場します。それは、「主人公のアパートの大家さん」。
初登場からいきなりの怒声……それもそのはず。
主人公の隣の部屋の住人から、ピィピィ変な声(=ナビスの声)がするとの苦情が大家さんに寄せられたのです。
主人公の暮らしているアパートはペット禁止です。ペットを飼っている疑惑をかけられた主人公に、
近日業者と共に部屋をスミからスミまで調べてやると宣告されてしまいます!!!
ナビスと主人公、ここにきて絶体絶命の大ピンチ!!!
ナビスの存在が明るみになれば、主人公はアパートを追い出されるどころか
新種の生物の発見となって大騒ぎになってしまいます。
ナビスの存在が知られれば、ナビス達は研究者に連れて行かれ、
解剖…… あるいはホルマリン漬け…… 主人公の頭に悪い妄想が広がっていきます。
今まで、なぜナビスをかたくなに外に出そうとしなかったのか?
そして、なぜ「ナビス2 #8 冒険」のナビス語りで、外の世界で鳩に食べられてしまったナビスが
「これでもまだナビスと主人公にとっては幸せな最期だったのかも知れません。」と言えたのか。
これでご理解いただけたかと思います。
主人公の不安と焦燥が伝わったのか、叫ぶ主人公の目の前の赤ちゃんナビスも思わず泣き出してしまいました。
そして、それを遠巻きに見つめる一匹の大人ナビスが…………
その夜、その大人ナビスは皇帝ナビスの元に向かい、近々主人公以外の人間がナビス達の領域に侵入するかも知れない……と告げます。
それを聞いて、拳を固め妖しく瞳を光らせる皇帝ナビス。
時は満ちた。とばかりに…………。
果たして皇帝ナビスは、そしてナビス達は、この最大の危機にどう立ち向かい、何を決断するのか?
次週、ついに「ナビス2」は前編・後編での最終回を迎えます。
次週、絶体絶命の危機の前に
ナビス達が下した決断とは……?
ついに「ナビス2」完結!!そして……
来週も、レッツ・ナビス!!