どくのメモ帳

どくイモムシの毒吐き場。

ナビス語り 第13週

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ワールドうごメモギャラリー」で好評だった後、現在YoutubeKANDWAのうごメモチャンネル」にて

毎週月曜〜金曜日夜19:00に連載公開されている「ナビス」シリーズの今週のコメンタリー記事です。

 

※コメンタリーには各話のネタバレが含まれる場合がありますので、心配な方は先に動画の方を閲覧していただくことを強くオススメします。

 

www.youtube.com

 

「ナビス」第1シリーズだけを観るなら→【こちら】

 第2シリーズ「ナビス2」だけを観るなら→【こちら】

 

 

ナビス3 #14「決別」


ナビス3 #14「決別」

 

【ナビス帝国の脅威編】

本記事が投稿される頃にはもう2月。

昨年11月から続けてきた「ナビス」シリーズYoutube連載投稿も、いよいよ今月で最後の月になります。

 

さて前回、やっとできた彼女との初クリスマスデートをナビス戦闘機部隊によってズタズタに引き裂かれた主人公。

彼女は一命をとりとめましたが、ナビス戦闘機の銃撃によって片目を失明する重症を負わされてしまいました。

 

主人公とナビスの絆を一度完全に断ち切るための「紅夜事件」、見事に効果てきめんで最後までナビスを信じたかった主人公も

ナビスの引き起こした惨劇を目の当たりにし、大切な人を傷つけられてついに豹変します。

 

「大切にするよ……!!!」と誓ったナビス5兄弟の渾身の絵をズタズタに引き裂き、

スマホの中のナビスの写真を完全に削除し、

ナビス達の家だったダンボールも、新たなナビスを生み出してきたプランターも、

ナビス達の水源だったペットボトルも、(この時、きっと壊されたウサハチも)みんなゴミに出してしまい、

ついに彼女に渡せなかった手作りのナビスのストラップも真っ二つにして、

そして主人公自身もついに認めます。ナビス達のことを、人類の敵「パープル・リリパットだと。

 

やがて主人公は「武器」を手に立ち上がります。

パープル・リリパットを自らの手で滅ぼすために…………。

 

…………この時、憎しみで豹変していく主人公を描いていた私の胸中で、

 

「そうか、そうか。やっぱり君も1年間大切に育てたナビス達よりも、ほんの2ヶ月程度付き合った人間の女のほうがいいんだな。」

 

……と、ヘルマン・ヘッセ著「少年の日の思い出」に登場する「エーミール」のごとく、

主人公をあざ笑う残忍なもうひとりの私の姿が確かに存在していました…………。

 

とにかくこの当時は、今は亡き「はてなハイク」での告知でも、「さあ、絶望してくれたまえ!!」などと公言し、

もはや自ら苦しみに飛び込むよりも、読者を、登場人物を苦痛に叩き込むことを愉しんでいたような気がします。

 

この頃は家計のために、未だ平日6日の仕事に加え、月2回日曜日にも仕事を入れていた超ハードスケジュールだったため、

私は心身ともにおかしくなっていたんだと思います。

 

 

ナビス3 #15「崩壊」


ナビス3 #15「崩壊」

 

【ナビス戦争編】

サブタイトルにだいぶ悩んだ回です。

「殺意」「虐殺」など、「殺」が入ったタイトルだと当時のワールドうごメモギャラリーの規制に引っかかって

非公開になってしまうのでは、と懸念したからです。

 

で、「今までのナビス達との絆が、思い出が崩れ落ちていく」という意味を込めて「崩壊」のサブタイトルに決定しました。

 

いよいよパープル・リリパット根絶のために立ち上がった主人公。

殺虫剤を武器に、ナベを兜に、ナベの蓋を盾にして町へ繰り出します。

殺虫剤を武器に選んだのは、かつて虫刺され薬でナビスを死なせてしまった主人公ならではの選択。

ナベを被った主人公の姿を想像するとなんだか笑えてきますが、すぐに笑い事ではなくなります。

 

家を飛び出してまもなく、主人公はナビス帝国の偵察兵らしきナビスを発見、背後から殺虫剤を浴びせます。

 

そして………………

文明を築くほどたくさん増えたナビス達との思い出も、

ナビス達とはじめて迎えたクリスマスの「あったか大浴場」の思い出も、

すべてを変えてしまった「紅夜」の惨劇も…………

 

すべてが、崩れ落ちていきます。

 

偵察兵ナビスが泣き叫んでも、主人公は殺虫剤の放射を止めません。

この時、ナビスの鳴き声が描かれていませんが、これは「今の主人公にはもうナビスの鳴き声は聞こえない」という演出……後付けくさいですね。

 

やがて、ついに自らの手でナビスを殺してしまった主人公。

しかし、そのままでは気が済まず、「とどめだ!!!」と叫んでナビスの死骸を────!!!

 

今の私が見るとゾッとするシーンです。

 

かくして、ワールドうごメモギャラリーでの「ナビス」シリーズ完結時のコメントでも、

「(主人公が)自分の手でナビスを殺すのは、本当に辛かったです。」とコメントされるほどの強烈なトラウマ回になりました。

 

しかし。主人公は気づいていませんでした。

ナビス帝国の「侵略」が、主人公がいくら探しても見つからなかった場所から、主人公の家のすぐ近くまで迫っていたこと。

ナビス帝国の「準備」もすでに整っていたこと。そして、もうナビス達、「パープル・リリパット」はたった一人で太刀打ちできる存在ではなくなっていた事を………。

 

 

ナビス3 #16「開戦」


ナビス3 #16「開戦」

 

【ナビス戦争編】

ついにナビス帝国の総攻撃が始まりました。

新章、そしてナビス3最大のヤマ場「ナビス戦争編」の開戦です。

 

ついに人間も、ナビス達も後戻りできなくなりました。

 

一匹のナビスを殺虫剤で殺してしまった主人公の前に現れたのは、

ナビス帝国の戦闘機部隊!!さらには戦車部隊!!!

ナビス戦車の主砲は、アスファルトに穴を開けるほどの威力!!

 

「紅夜事件」はほんの「大規模演習」に過ぎませんでした。

小さくとも圧倒的な「大軍隊」の前に、主人公はたまらず逃げ出します!!

主人公に襲いかかるナビスのゲリラ兵部隊!!ブロック塀の穴からの一斉砲火はまさにビルの中の歩兵そのもの!!

戦闘機も撃ちまくる!!整列した歩兵部隊も撃ちまくる!!

主人公は殺虫剤を撒き散らしナベの蓋で必至に防御しながらがむしゃらに駆け抜ける!!!

 

「あ……… 悪夢だ…!!!

 何もかも…… 何もかも 遅すぎたんだ…………………」

 

ワールドうごメモギャラリー連載当時、この話に寄せられたコメントに、

「本当に何もかも遅かったんですかね?」的なコメントがあったことを私は今でも覚えていますが…………

 

遅かったに決まってるじゃないか…………!!!

すべてを戦争に向かわせ、戦争を止める手段を片っ端から握りつぶしていったのは、

他でもない、この作者KANDWAなのだから…………………!!

 

…………それでもどうにか、主人公は奇跡的に無傷で帰宅することができたようです。

やがて市役所から、「スズメバチの大量発生による住民の外出禁止」の放送が流れます。

もちろん、スズメバチの大量発生など建前に過ぎず、実際はナビス帝国の大軍隊による一斉攻撃によるものです。

 

以前、「ナビス2」の「モスキート・クライシス!! ~緊張の夏~」編の時に、家の恐怖に脅かされダンボールハウスに閉じ込められたナビス達の状況を

「ナビス達の状況はコロナウイルスによって自宅待機を余儀なくされた2020年の私達にそっくりです。」

と記しましたが、とうとう今回で人間たちも自宅待機を余儀なくされてしまいました。

そして2021年の今、ワクチン接種が始まりつつあるものの、第二次緊急事態宣言は2月いっぱいまで延長されることがほぼ決まり、

未だ私達はコロナウイルスの脅威から抜け出せていません…………。

もちろん、「ナビス3・ナビス戦争編」執筆当時の私も、現在の状況は予測などできていませんでした。

 

さて、ナビス帝国大軍隊の脅威を目の当たりにし、打つ手がなくなったかと思った主人公は、

市役所がパープル・リリパットの情報提供を求めていたことを思い出しました。

早速電話した主人公は、せめての突破口になればと、パープル・リリパットを殺虫剤で殺したことを

市役所のパープル・リリパット対策本部に報告したのでした。そして、すべてが終わるまで主人公は自宅待機を余儀なくされたのです。

では、この後の物語はどうなるのか…………!?

 

 

ナビス3 #17「反撃」


ナビス3 #17「反撃」

 

【ナビス戦争・とある保健所職員の手記編】

「ナビス戦争編」はさらに急展開し、「とある保健所職員の手記編」へと突入しました。

ここからは、○○市保健所のハチの巣駆除の名人であるもうひとりの主人公「藤島」が体験した物語になります。

 

まずは藤島さんの自己紹介。そして「パープル・リリパット」が大進撃を始めるまでの経緯が語られます。

 

そこへ、市民からの……ナビスを育てていた主人公からの通報によって、戦局が一変します。

 

12月27日……「紅夜事件」から3日後。

パープル・リリパットを薬剤で駆除できる可能性の浮上により、

○○市、●●市、■■市の三市の警察・消防・保健所が一丸となってパープル・リリパットの大規模駆除に乗り出します!!

 

警察から支給された盾、大型の殺虫剤散布タンク、そして全身を防護服で武装した「藤島」の勇姿が少しずつ明らかになり、

パープル・リリパット駆除部隊が結成、藤島もその一員として、いよいよ人類の反撃が始まろうとしていたのです。

 

 

ナビス3 #18「初陣」


ナビス3 #18「初陣」

 

 【ナビス戦争・とある保健所職員の手記編】

というわけで、ついに「藤島」を含むパープル・リリパット駆除部隊の戦いが始まりました。

もともとは「#17~#18」はひとつのうごメモにまとめる予定でしたが、いろいろあって2話に分割されました。

 

実は藤島さんも……正確には藤島さんの息子兄弟もパープル・リリパットの被害者だったことが明らかになるのですが、

その兄弟こそ、「ナビス3 #12」でナビス戦闘機の「試験飛行」の犠牲になった子供たちだったのです。

兄弟たちの回復は順調ですが、未だその心は恐怖と苦痛に支配されています。息子達のためにも、藤島は負けるわけにはいかない!!!

 

やがて迫りくるナビス戦車部隊!!だが、パープル・リリパット駆除部隊は警察から支給された防弾シールドで猛烈な砲撃を防ぎ、

盾越しに殺虫剤のシャワーを浴びせ、瞬く間にナビス戦車部隊を沈黙させてしまいます。

人体や動植物への影響が少ない殺虫剤を使用したものの、それでもナビス達には有効だったようです。

 

続いてはナビス戦闘機部隊!!しかしここでも秘密兵器が!!

それは高所のハチの巣駆除に使われるアタッチメント「ジェットノズル」!!

散布場所からさらに2m高所へ殺虫剤散布を可能にするジェットノズルの「対空砲火」の前に、

ナビス戦闘機部隊もまさにキンチョールの前の蚊のごとく次々と墜落していきます。

 

隊列を組もうとも、ブロック塀の穴に潜もうとも、殺虫剤の前にはナビス達はひとたまりもありません。

かくして、パープル・リリパット駆除部隊は駆除初日にして三市合計で数百匹以上のパープル・リリパットの駆除に成功しました。

 

これまでの絶望的展開をひっくり返す、痛快な展開!!

もちろん、ナビス達を愛してくれた読者にとっては、複雑な思いを抱く回になると思いますが…………。

次週からは、いよいよパープル・リリパットとの決戦に向けて、駆除部隊は快進撃を続けていくのです。 

 

 

次回、「ナビス戦争・とある保健所職員の手記編」後半戦突入!!!

ついにナビス帝国の場所が割り出され、一斉駆除作戦開始!!

晦日を目前に、「藤島」の最後の戦いが始まる!!!

そして……ナビス帝国、最後の夜!!!!!

来週も、レッツ・ナビス!!