どくのメモ帳

どくイモムシの毒吐き場。

さーくる毒野郎 制作月次報告:7月(最終回)

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「2022年の私の抱負は決まっていました。それは…………2022年夏・記念すべきコミックマーケット100にサークル参加し、本を出すこと!!!!!」

 

dokuimomushi.hatenablog.jp

 

…………そう叫んで果てしない戦いに身を投じてから約7ヶ月。その戦いもひとつの終結を迎え、運命の日を待つばかりとなりました。
7ヶ月にわたって続いた本記事も、今月で最終回とさせていただきます。

それでは、C100サークル参加を目指しての「さーくる毒野郎」の7月の活動をここにまとめたいと思います。

 

 

同人誌進捗

OCTO HELL CINDERELL@:入稿完了!!!!!

dokuimomushi.hatenablog.jp

 

絶乳神姫ヴァインヴァイン オールカラー絶百科:表紙+9ページ
今月の目標:上記メインの本が完成するまでは保留!!

 

C100会場限定特典

この中のいずれかひとつが来場者特典用の二つ折りフルカラー折本になります!!お楽しみに

・K崎R子+α編 (4P)

・A部7編 (4P)

・FA編 (4P)

・Y見R編 (4P)

・H川姉妹編 (4P)

・SH編(4P)

・闘う女たち編(4P)

・■リ組編 (4P)

・スタッフロール(2P)

 

また、8月には「OCTO HELL CINDERELL@ 最終予告編」「さーくる毒野郎 C100御品書」をpixivなどに投稿する予定です。

来場者限定特典のフルカラー折本の詳細もそこで発表します!!

 

今月の学び

イラストレーター「さいとう なおき」先生の動画から学びを得てさらなる実力アップをめざすこの企画、
本記事とともに最終回となりますが、さいとう氏の動画はこれからも折を見て視聴していきたいと思います。
 

「アナタの代わりはいます。」その衝撃的なサムネイルの裏に隠された真意とは?

www.youtube.com

 
いつもお優しいさいとう氏にしては珍しい突き放すようなサムネイル。こちらは視聴者からのお悩み相談動画になります。
衝撃的な文言と、今や1億総イラストレーター時代も夢ではない昨今、「これは必ず観なければならない!!」と思って「後で見る」リストに入れていた動画です。
「いいね」数の少なさに悩み、1万いいね以上が入る絵に対して嫉妬や苦しみが止まらないという視聴者に対し、さいとう氏は3つのポイントで解説しています。
 
1:「最初の一口」デザインする……己の主張をありったけ詰め込んだ作品ではなく、その主張をその主張を一点に集中してとことん削ぎ落とした「一口サイズ」に切り取った受け手が受け取りやすい作品を作る
2:「いいね」の意味を考える……「いいね」数は絵の価値でも作者の価値でもなく、「作者のメッセージが伝わった」人数と考える。「自分は何のために絵を描いているのか」を見つめ直すことで「いいね」の意味と必要性が変わる
3:自分の代わりはいる……「自分は特別な人間だ」と思い込むと受け手とのニーズに齟齬が生じて作品を受け入れられにくくなる。「自分は特別な人間ではない」と自覚する→「ではそんな特別ではない自分が少しでも多くの人に作品を伝えるにはどうするか?」→常に受け手の立場に立って試行錯誤する→試行錯誤の果てに、いつしか「どこかの誰かにとって代わりの利かない自分」になれる!!
 
「多くの人に届けたい作品を作りたいか、自分の作品のメッセージが伝わる人にだけ作品を届けたいか。
前者であれば受け手の立場に立って何が求められているかを知り、後者であれば作者自身を磨き、魅力的な作者になるしかない。(要約)」
 
今まで独りよがりな描きたいものばかり(それこそ、今回C100に出す同人誌でさえ!)描いてきた私としては身につまされる言葉です。
 
受け手に寄り添ってニーズを汲み取り、受け手の求めている作品を提供するやり方を「マーケットイン」
自分の好きなもの、作りたいものを作り、後からそれを欲しがっている人を探すやり方を「プロダクトアウト」とさいとう氏は述べていましたが……ウワッここでもビジネス用語が出てきた!!!
ならば私はガッッッチガチのプロダクトアウト型ですね。
 
マーケットイン型……まず作品を発表し、作品に対するフィードバックを見て、より受け入れやすい作品に柔軟に変えていく
プロダクトアウト型……まずは作者自身が「魅力的な人物」にならなければならない。作者に魅力がなければ、その作品を見たいと思う受け手は現れない!!ただ、多くの人に作品を魅せたいわけではない場合、いいね数、閲覧数、マーケットイン型思考はかえって邪魔になる。
 
閲覧数、「いいね」数が少ない作者が引き出せていない「もう片方の力」とは、「マーケットにインする」力だったわけですね。
要するに、「マーケットイン」とは「受け手の立場に立って考え、画風・手法・ジャンルを変えられる柔軟性」「プロダクトアウト」とは「ストイックに己の主義・主張・画風を曲げずに受け手に貫き通す職人気質であると私は判断しました。
たしかに、ソシャゲの人気キャラ(特に水着衣装)のファンアートや、アニメ、特撮ヒーローの最新話にちなんだファンアートはバズりやすく私のTLにもよく流れてきたように思えます。
さいとう氏がキャラクター描きとして人気が出始めたのも、「艦隊これくしょん」や「けものフレンズ」の連作ファンアートからだとどこかで聞いたこともあります。
また、シンデレラガールズ、プリンセスコネクトR、アズールレーンなどなど思い思いのソシャゲキャラを描いてきた絵師が近年一斉に「ウマ娘」を描き始めたのも、そういうことなのでしょうか。
もちろん全員が全員時代のニーズに反応したわけではなく、むしろ「流行っているみたいだしちょっとやってみるかァ→ハマった!!!!!」という経緯で乗り換えた人が大半ではないかと思いますが
この「流行っているみたいだしちょっとやってみるかァ」という感情と実際やってみる行動力こそが「マーケットイン」の第一歩なのではないでしょうか。
 
また、SKEBを始めとするコミッションサイトで依頼を受ける活動も、「受け手が自分の絵柄・作風に対して何を求めているのか」をダイレクトに知ることができ(その上依頼を受ければ収入まで入る!!!)、有効なマーケットインの方法だと思います。
 
ただ……「受け手が求めているものを描く」ことを忘れ「時代の流行に乗る」ことに特化しすぎ、描くジャンルを変え過ぎると、かえってファンから見限られてしまう危険性がある気がします。
 
そして話はサムネイルに戻り……「アナタの代わりはいます。」に続く言葉は「ですが、その事実を受け入れ、受け手のことを第一に考えて行動してはじめて『誰かにとって代わりの利かない自分』になることができます。」でした。
 
私はかつて、Twitterで以下のような格言を見たことを思い出し、そして元となったブログをたった今発見しました。
 
「ヒトとしての成熟が、「自分はきっと何者にかなれるはず」と無根拠に信じていなければやってられない思春期を抜け出し、
「自分は確かに何者にもなれないのだ」という事実を受け入れるところから始まるように(地に足の付いた努力はここから始まる)、
書き手としての成熟は、「自分はいつかすばらしい何かを書く(書ける)はず」という妄執から覚め、
「これはまったく満足のいくものではないが、私は今ここでこの文章を最後まで書くのだ」というところから始まる。」

readingmonkey.blog.fc2.com

 

これは小説や劇作家の話なのですが、漫画、イラストにもそっくり当てはまります。
「自分はかけがえの無い特別な存在なんだ、あるいはいつかは特別な存在になるんだ」
その妄執を捨て、「何者でもない自分」から再出発することが、ヒトとしての真の成熟であり、真理なのだと理解しました。

 

せっかくの最終回ですし、もう少し他の動画も見て記事にしておきたかったのですが、ひとつの動画で語りすぎたのでこの辺にしておきます。
私にはまだやることがあります。後の動画は、KANDWA個人として楽しませていただくということで。
 
では、最後に。
こんな場所で祝うことではありませんが……
 

さいとう先生、チャンネル登録者100万人突破おめでとうございます!!!!!

www.youtube.com

 

上記「アナタの代わりはいます。」動画にもあったように、つねに視聴者である絵描き志望者が観たいもの、観やすいものをテーマから声の高さにまでこだわって動画を配信し続けたさいとう なおき氏。
そうしたさいとう氏の小さな努力と試行錯誤、そして何より優しさこそが、彼を100万人もの視聴者の「特別な人」にし、チャンネル登録者100万人の偉業へと繋がりました。

 

独りよがりにならず、つねに客(読者、受け手、視聴者)の立場に立って考え試行錯誤する姿勢。
それこそが、私の知っている中で画力、腕力、精神力、描くことを楽しむ心、全てにおいて最強だと思っている「如月 睦月」女史が提唱する「プロ意識」に他なりません。

 

note.com

 

やがて「プロ意識」の根源は「何かを成し遂げようとする気持ち」+「自分のやっていることを好きになること」へと結論付けられます。
自分のやっていることを好きになり、そこから何かを成し遂げようとし、成し遂げるための努力、そして周囲、「お客様」への気配りと良い仕事・作業の積み重ねへと繋がっていく。
やがて、その良い仕事、良い作業の積み重ねが追い求めた偉業へと、真の「プロ」へと己を高めていく。
 
が、上記記事で一番印象に残ったのはこちらの一文です。
 
「逆に言えばお客様から見れば店員全てがプロだと思われているわけだ、そういう意識を自分で持つって大事ですよね、
俺はバイトだから、私はパートだからなんて言い訳はお客様には関係ないわけです、皆がプロとして見られているのだから。
そう考えると、素人であっても『プロ意識』は持つべき。プロ意識とは『心構え』であり職業ではないのだから」

 

私の身体が「その日」まで無事であれば、私は東京国際展示場西館「え」40-aにて、第100回コミックマーケットの大舞台に立ち、配布宅の向こう側のパイプ椅子に座ります。
その日、私は「プロ」になる。古参も初参加も壁サークルも関係ない、来場する何十万の「お客様」にとっては、私も「プロ」のひとりとして扱われる。
宅の向こう側のパイプ椅子に座る時、一切の言い訳と甘えは捨てなければならない。
 
……少々話がそれたので続きは巻末に書きますが、
さいとう氏や如月女史に限らずやっぱり本当にすごい人は「言ってることがブレません」
事あるごとに同じ話を繰り返しているように見えることもありますが、その繰り返される話こそ「曲げない、曲がらない信念」なんだと思います。
 
これまで絵の上達の糧として動画を見続け、今ではさいとう なおき氏も私の「かけがえの無い特別な存在」です。
氏の動画を通じて、「絵描き、イラストレーター、漫画家とは自分の作品を商品とするビジネスなのだ」と認識できました。
前述の通り、これからも、いや、コミケの執筆・入稿が終わったこれからこそ、氏の動画に気になるものがあれば視聴して、学びを得ていきたいと思います。
改めまして、チャンネル登録者数100万人おめでとうございました!!!

 

遊んだゲーム

Cuphead Delicious Last Course:メインストーリー制覇、DLC追加実績全解除

蒼き雷霆ガンヴォルト 鎖環:真エンディング達成

 

来月の目標・今後の予定

OCTO HELL CINDERELL@:

8月……C100当選、入稿完了。そして無事開催されればあとは出陣あるのみ!!!

絶乳神姫ヴァインヴァイン オールカラー絶百科:ひとまずメインの本が完成するまで保留!!!

 

というわけで、無事新刊を入稿したので、この「さーくる毒野郎 制作月次報告」も最終回とさせていただきます。

皆様、これまでのご支援ありがとうございました。もちろんこれからもpixivFANBOXの100円プランからでもいいからご支援を続けていただけると嬉しいですが!!

 

 

そう、もう私が「さーくる毒野郎」として有明に経つまでもう2周間しかありません。
 
昨年末、新型コロナ・オミクロン株の驚異ももう少し先の話だったころに開催された冬コミはてなハイク時代からちょっとだけ交流もあり、
コミケに一般参加するようになってからは毎回訪れるようになったサークルの方と約束を交わしました。
 
「次は、その宅の向こう側へ行きますよ」
 
残念ながらC100ではその人の宅とだいぶ離れてしまいましたが、どうにか約束を果たせそうです。
 
が。
私が半年かけて完成させた本は、「これが一世一代のコミケ参加になるかもしれないんだ、性癖ゼンカイジャーで好き勝手にやってやるッ!!!!!」と半年かけて全力を注いだ結果、
如月 睦月女史はおろかうごメモはてな時代から10年来の付き合いがあるフォロワーたちにも(私の性癖に理解のある方でない限り)見せられないような、独りよがりで、過激で、凶悪で、歪んでいて、絶望的で、ニッチで、人を選ぶ本になってしまいました。
真摯で健全な「アイドルマスター シンデレラガールズ」の「プロデューサー」であれば、見本誌を手にとってパラパラめくった直後に無言で私の顔面を殴り飛ばして来ても文句は言えない内容だと思っています。
しかし私はもうただのエロ本では飽き足らず、その独りよがりで、過激で、凶悪で、歪んでいて、絶望的で、ニッチで、人を選ぶ性癖が大好きになってしまったんです。
コミケの卓上において、私はもう自分を偽りません。自分のやっていることを好きになること、そして、好きに正直であること。それもまた「プロ意識」です。
 
興奮と不安が巴模様めいて渦を巻く。それでも、私は行かなければならない。その日まで、五体満足でいなければならない。
コミックマーケット準備会に選ばれた、「プロ」の一人なのだから。
昨年末とは状況が大きく変わり、今や最悪の感染者数を誇る新型コロナ第7波の真っ只中、もはや緊急事態宣言すら発令されない状況。
だが、きっと準備会も今更C100中止や延期を発表するわけにも行かないでしょう。
もうキメるしかない…………覚悟と、過剰なまでの感染対策を。
 
俺は、俺だ。
だが「うごくメモ帳」で10年、iPhone版メディバンペイントで7年描き続けた「プロ」だ。
ここから先は、売れるか売れないか、買うか買わないか、「お客様」一人ひとりとのタイマン勝負だ。
 
─────喧禍上等だ。
 

 

「この先は荒野です。道がありません」
「知るか。おれは往く」

 

【さーくる毒野郎 制作月次報告 終わり】

【蛮カラ コミケ奇行 ~殺亜狂散華編~ へと続く】