昨日3月31日を持ちまして、今年春のパイ増量キャンペーンが一応終了いたしました。
……が、その前に柄にもなくエイプリルフールメモのお話です。
「パイ減量キャンペーン」
それは、胸の大きいキャラの胸をあえて小さくすることで
そのキャラを本当に愛しているのか、それとも大きな胸しか愛していなかったのか、
本当の愛を考えさせ、再確認させる企画…………もどき。
きっかけは、今年の春パイキャンに投稿されたある作者のメモ。
そのメモには「パイ減量キャンペーン」のロゴとともに、普段巨乳である
その作者のキャラの胸を控えめにしたイラストが載せられていました。
私は今までの企画運営態度を反省したので、そのメモにも惜しみなく「ナイスパイ!!!」の言葉を贈りました。
そして、それと同時にそして若き日の苦い思い出とともに巨乳キャラへの愛のあり方を考えさせられたのです。
……実はその「パイ減量」メモにはその作者お得意の「仕掛け」があり、
一番上のレイヤーを消すと控えめの胸が本来のナイスパイに変身するという粋な仕掛けが施されていました。
が、私がその仕掛けに気付いたのは上記メモを描くと決めた後でした。
以下長いので「続きを読む」を。
私にはかつて、好きな漫画がありました。
それは今や知らぬものはいないモンスターRPGのアニメ版を元にしたコミカライズ(実際ややこしい)であり、
子供向けのぬるい展開だったアニメ原作よりもアツくハードな、時にハートフルな物語、
アニメ原作よりもゲーム原作に忠実な描写、そして圧倒的な画力など多くの魅力がありましたが
特に特徴的だったのは当時の小中学生をときめかせた豊満描写であり、特にアニメ原作では歳相応の平坦な胸だったヒロインが
そのコミカライズでは歳不相応なまでの巨乳に描かれていたのは、若き私には最初に見た時
「これは夢ではないか???」と錯覚させるほどでした。
そして回を重ねるごとにより過激になっていく描写に、単行本を手にする度に衝撃とときめきが若き私を襲いました。
……2巻までは。
3巻以降、そのヒロインの胸が小さくなっていったように感じられました。
そしてそれは、アニメ原作の劇場版ムックに書き下ろされた
劇場版コミカライズ(単行本未収録)により確信に変わりました。
その時の私の悲しみは計り知れないものでした。
おこがましくも私は作者に初めて激励の言葉を刻んだファンレターを送ったほどでした。
やがてそれ以降、アニメ原作からの大胆なアレンジも豊満描写も控えめになり、
アツいストーリーは健在でしたが、それらは一切私の胸を動かすことはなく、
「つまらない」と感じられるようになりました。
そしてその漫画はわずか4巻で連載に幕を下ろしました。……その単行本も引っ越しの際に全て処分してしまいました。
当時は「アニメ、ゲーム原作サイドからの修正指示を受けたのでは?」と思いましたが
後に作者の同人誌にて「(ヒロインの胸が小さくなったのは)大人の都合ではなく作者の都合」と記していたことを知り、
そして私の青春は終わり、血塗られた紅き茨の道へと旅立っていったのでした……。
あれから十数年。私は思ったのです。
「つまらない」のはその漫画の後半ではなく、私自身だったのでは?
私はその漫画に何を求めていたのか?その漫画のセールスポイントは本当にヒロインの胸だったのか?
私はヒロインの大きな胸しか愛していなかったのか???
「胸の小さくなった巨乳ヒロインに価値など無い。」
男として、人間として、そんな考えを絶対に抱いてはならない!!!
私は決意しました。
私自身に、そして全ての大きな胸を愛する人々に、
本当の愛とは何かを問いただすべきだと。
胸の大きさだけで女の価値を決めつけるべきではないと。
……こうして、エイプリルフールを借りて
私は断腸の思いで我が娘達の胸を削り、
「パイ減量キャンペーン」のメモを投稿するに至ったのです。
こんなわけで、私の哀しみと熱い想いが伝わり、一人でも多くの方が
真実の愛に目覚めてくれることを信じて、今回の記事を締めくくりたいと思います。
そして次回、パイ増量キャンペーン春2016の感想へ。